“かずさのすけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
上総介100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
君も知ってるだろう、山岡は静山せいざんといって、日本一の槍の名人さ——とにかく飛騨の高山は、昔、悪源太義平、加藤光正、上総介かずさのすけ忠輝といったような毛色の変った大物が出ているよ。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それだのに植通はその信長に対して、立ったままに面とむかって、「上総かずさ殿か、入洛じゅらくめでたし」といったきりで帰ってしまった。上総殿とは信長がただこれ上総介かずさのすけであったからである。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そしてすぐにこの家に奉公したいと決心した。奥方は松平上総介かずさのすけ斉政なりまさむすめである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)