“三谷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みたに75.0%
さんや25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野天ぶろで知りあった人は、東京の自転車製造会社の重役で、三谷みたにさんというのでした。ふたりの友だちも、同じ会社の人でした。
天空の魔人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
旦那というのは、今戸の寮で通っている三谷みたにの大番頭、三谷斧四郎おのしろうだった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三谷さんやさんなればと返事待つまでもなくおまんに口を掛け、しばらくは差向さしむかいにて、聞けばふさぐも無理ならず、昨夕は御存じの親方呼びにりしに、詰らぬ行掛りの末もつれて、なにひと
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
お前様にも清さんにもさとられ候こともなく打ち過ぎ候ふに、昨日三谷さんやさんのお座敷にて、ふとした常談に枝葉えだはがさき、清さんを呼んで下され、呼んで遣らうといはれた時の嬉しさいかばかりぞ
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)