“三草”の読み方と例文
読み方割合
みくさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとみをらすと、京都の町も、暁闇ぎょうあんの底に、見えないことはない。だが、老坂や三草みくさの丹波ざかいをふりむくと、まだ鮮明な星が数えられた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その兵庫への道を、彼の落ちてゆく残軍は、裏丹波の三草みくさへとった。この道は寿永じゅえいのむかし、源義経がひよどり越えを突いて出たときの間道である。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼が三草みくさ越えの途でんだ歌として歌集「等持院殿(等持院は尊氏の院号)百首」のうちに載っている一つである。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)