三稜鏡プリズム)” の例文
事物を見て取りはしないで、欲望と愛惜の三稜鏡プリズムを通して想像していた。ちょうど彼女のように、古壁の割れ目からのぞいてるらしかった。
と云うのは、あの時小六と逢痴との間は、玻璃ギヤマンの房に隔てられていて、たしかに小六は、その三稜鏡プリズムのため、二重に見えたのではないか——と考えられたからだ。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
香ひの光を三稜鏡プリズムに透かして見たら、目も綾なものがあらう。
香ひの狩猟者 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
白水晶しろずゐしやう三稜鏡プリズム
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
その——三稜鏡プリズムはこに入ったような光明の乱舞が、四人の盲人には、いっこう感知できないのも道理であるが、いつかの日艇長と死生を共にしたこのへやの想い出は
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)