“一膳飯”の読み方と例文
読み方割合
いちぜんめし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なすって、とんだ若様でござります。どうして婆々が家の一膳飯いちぜんめしがお口に合いますものでござります。ほほほほ。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また、一膳飯いちぜんめしと北枕とは一般に縁起が悪いといわれておる。そのわけは、死んだ仏に差し上げる飯は盛り切りであるのと、死人を横臥おうがさするときに北枕にするからである。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「島原はまはり土塀どべいにて甚だ淋し、なかちょうと覚しき所、一膳飯いちぜんめしの看板あり」