“一打”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとうち77.8%
ひとう11.1%
いちだ3.7%
いちダアス3.7%
ダース3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とつい、衣紋えもんって、白い襟。髪艶やかに中腰になった処を、発奮はずみ一打ひとうち、トさっと烏の翼の影、笹を挙げて引被ひっかぶる。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いきなりえりもとをひッつかんでひきずり出し、刀を抜くなり、一打ひとうちに打ち殺しておしまいになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
鐵槌てつつゐ一打いちだこゑありしのみ。
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一打いちダアスばかりの眼球めのたまの中を、仕切しきって、我身でお妙を遮るように、主税は真中へ立ったから、余り人目に立つので、こなたから進んで出て、声を掛けるのははばかって差控えた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その晩、海老公飲みも飲んだり、たちまち葡萄酒一打ダース半。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)