一丸いちがん)” の例文
そちの手に残す二百余騎、わしの麾下きかに余す三百たらず、あわせて五百騎、一丸いちがん火の玉となって、足利兄弟に目にものをみせてくれようぞ。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
京都を打って一丸いちがんとするような歌壇というようなものはなかったのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
ロオランの書いたジャン・クリストフとワッセルマンの書いたダニエル・ノオトハフトとを一丸いちがんにしたような天才です。が、まだ貧乏だったり何かするために誰にも認められていないのですがね。
或恋愛小説 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
打って一丸いちがんとした歌壇というものはなかった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)