“ふいり”の漢字の書き方と例文
語句割合
斑入100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だいを払って表へ出ると、門口かどぐちの左側に、小判こばんなりのおけが五つばかり並べてあって、その中に赤い金魚や、斑入ふいりの金魚や、せた金魚や、ふとった金魚がたくさん入れてあった。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
文明の詩は金剛石ダイヤモンドより成る。むらさきより成る。薔薇ばらと、葡萄ぶどうの酒と、琥珀こはくさかずきより成る。冬は斑入ふいりの大理石を四角に組んで、うるしに似たる石炭に絹足袋きぬたびの底をあたためるところにある。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)