“ひととなり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
為人85.0%
人為5.0%
性質3.3%
生長1.7%
1.7%
爲人1.7%
素性1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重成の為人ひととなりを知る逸事の一つとなってしまったが、伝右衛門であったというこの方が、それよりも以前に民間では語られていたらしい。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
というところから、私は、後藤貞行氏の人為ひととなりと馬について研究苦心された概略あらましを岡倉校長へ紹介しました。
……兵衛殿の病気の治られたは、心に信仰がありましたからで、……そなたの良人大弥太殿とやらには、一度も逢っておりませねば、その性質ひととなりもとんと不明、従って信仰のありなしなども。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
生長ひととなりやさしく、常に都風みやびたる事をのみ好みて、過活わたらひ心なかりけり。父是をうれひつつ思ふは、家財たからをわかちたりともやが人の物となさん。
季子すゑのこ作之治なるものが一〇生長ひととなりかたくななるをうれひて、京の人見するとて、一一一月あまり二条の別業べつげふとどまりて、三月やよひすゑ一二吉野の奥の花を見て、知れる寺院に七日ばかりかたらひ、此のついでに
〈妾ひととなり交接の道を欲せず、今皇命の威にえずして、暫く帷幕おおとのの中に納む、しかるに意に快からざるところ、云々〉と辞してその姉をすすめ参らせた、それが成務帝の御母だとある。
されどこれを受けし者、かゝる性をあはせし者の爲人ひととなりより見れば、正しからざることまた他に類なし 四三—四五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
つまり勘右衛門は刑部老人の、素性ひととなりと行動とを知っていたのであった。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)