“じくぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
軸木100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七五 離森はなれもりの長者屋敷にはこの数年前まで燐寸マッチ軸木じくぎ工場こうばありたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
くわを振りあげて、自分の老齢ろうれいと非力を嘆じたわけだが、ともかく掘った。腕はしびれるようにつかれ、地にして休息した。隣家の庭のひのきに火がついて、マッチをすったあとの軸木じくぎのように燃え果てる。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
水におぼれたのかと、マッチを振って、あちこち見廻す内に、悲しや軸木じくぎが燃え尽した。しかも、水は刻々に膝を没し、已に腰に及ばんとしている。妙子を探しているいとまはない。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)