“ライフ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:らいふ
語句割合
生活40.0%
人生30.0%
15.0%
生命10.0%
閲歴5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
都会の夏を避けて溪流の音を聞きながら全く自然に親んで、簡単な「必要ネセサリ生活ライフ」をおくるということは考えただけでも愉快ではありませんか。
そこで例へば謂ふ所の問題劇を書いたイブセンだつて、自身も云つた通り慥かに「人生ライフのために書いたのではない」
芸術論覚え書 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
なぜなら古来多くの詩人が歌ったところは、究極に於ては或る一つの、いかにしても欲情の充たされない、ライフの胸底に響く孤独感を訴えるから。実に啄木たくぼくは歌って言う。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
彼は自分と御米の生命ライフを、毎年平凡な波瀾はらんのうちに送る以上に、面前まのあたり大した希望も持っていなかった。こうして忙がしい大晦日に、一人家を守る静かさが、ちょうど彼の平生の現実を代表していた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それに就いては小説的の閲歴ライフがあるのさ、情夫いろぢやない、亭主がある、此奴こいつが君、我々の一世紀ぜんに鳴した高利貸アイスで、赤樫権三郎あかがしごんざぶろうと云つては、いや無法な強慾で、加ふるに大々的媱物いんぶつと来てゐるのだ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)