“ペルシヤ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:ぺるしや
語句割合
波斯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがてみのころよ。——就中なかんづくみなみ納戸なんど濡縁ぬれえん籬際かきぎはには、見事みごと巴旦杏はたんきやうがあつて、おほきなひ、いろといひ、えんなる波斯ペルシヤをんな爛熟らんじゆくした裸身らしんごとくにかをつてつた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
又この詩集にはロマンチツクな気分が溢れて居る。それは氏の気質を表はした特異なロマンチツクで、たとへばゴブラン織か、波斯ペルシヤの厚い壁掛でも見る様な感じであつた。
明治詩壇の回顧 (新字旧仮名) / 三木露風(著)
若しあの絹のやうに光る深紅色が余り傷んでゐなかつたら、君あれを記念に取つて置いてくれ給へ。あの冷やかな、鈍い色と、品の好い波斯ペルシヤの模様とを君は好いてゐたのだから。
不可説 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)