“シキミ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:しきみ
語句割合
75.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姫は、大門のシキミを越えながら、童女ワラハメ殿上テンジヤウの昔のカシコさを、追想して居たのである。長い甃道イシキミチを踏んで、中門に届く間にも、誰一人出あふ者がなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
浄域をケガした物忌みにこもつてゐる身、と言ふことを忘れさせぬものが、其でも心の隅にあつたのであらう。門のシキミから、伸び上るやうにして、山のの空を見入つて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
地上に立てた所謂一本薄ヒトモトスヽキ(郷土研究二の四)、さては川戸のさゝら荻にも、榊葉サカキバにも、木綿ユフしでにも、シキミの一つ花(一本花とも)の類にも惹かれよつたであらうが
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)