“サルガク”の漢字の書き方と例文
ひらがな:さるがく
語句割合
猿楽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この散楽は一説によると、日本古来の道化戯である散更サルカウと唐の道化戯である散楽との混和したもので、それが音便の上からも連想の上からも猿楽サルガクとなったらしい。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
一時代も二時代も前の田楽デンガク猿楽サルガクの時代から、頼まれて地方興行に出たのは、まづ田植時までゞ、その時来れば、さつときりあげて一旦故郷へ戻ると言ふ慣はしになつてゐたやうである。
芸能民習 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
自ラ破レ障子ヲツクラウテ、勤倹ノ教ヘヲ垂レタリト聞クソノ松下ノ禅尼ノ子孫高時、今ハ数十人ノセフヲ蓄へ、妾ニハ領地ヲ分カチ、白拍子、猿楽サルガク、田楽俳優ナド、府内二千人ヲ超ユルニイタル。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)