“さるがく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サルガク
語句割合
猿楽76.9%
申楽11.5%
散楽7.7%
申樂3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その後白拍子しらびょうし猿楽さるがくなどあり。不全の楽にはあれど、邦人の作るところなるをもって人心に適するは、はるかに唐楽にまされりとす。
国楽を振興すべきの説 (新字新仮名) / 神田孝平(著)
「すると、伊賀だの。伊賀の一ノ宮には、古くから山田申楽さるがくの座がある由。そちも山田申楽のながれを汲む者か」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その中でも散楽さるがくすなわち能役者のうやくしゃの如きは、室町時代から解放せられて、立派な身分となっているのであります。
申樂さるがくの者が度々急使を以て召され、又放鷹はうようの場では旅人までが往來を禁ぜられるたぐひである。忠之が江戸からの歸に兵庫の宿で、世上の聞えをも憚らずに、傀儡女くぐつめを呼んだこともある。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)