“れんぺいじょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
練兵場100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足下あしもとには、広いしろ玩具おもちゃのように小さくなって、一足ひとあしまたげそうでした。にわもり城壁じょうへきほりなどが、一目ひとめに見て取れて、練兵場れんぺいじょう兵士へいしたちが、あり行列ぎょうれつくらいにしか思われませんでした。
強い賢い王様の話 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
寺は青山練兵場れんぺいじょうを横切って兵営の裏手なる千駄せんだの一隅に残っていたが、堂宇は見るかげもなく改築せられ、境内狭しと建てられた貸家かしやに、松は愚か庭らしい閑地あきちさえ見当らなかった。
野原は今は練兵場れんぺいじょうあわはたけ苗圃なえばたけなどになってそれでも騎兵きへいの馬が光ったり、白いシャツの人がはたらいたり、汽車で通ってもなかなか奇麗きれいですけれども、前はまだまだ立派でした。
二人の役人 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)