“よくばり”の漢字の書き方と例文
語句割合
慾張100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慾張よくばりと名のある不人望な人の畑や林は、此時こそ思い切り切りまくる。昔は兎に角、此の頃では世の中せちからくなって、物日にもかせぐことが流行する。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
と源次郎は慾張よくばり助平すけべいとが合併して乗気のりきに成り、両人がひそ/\語り合っているを、忠義無類の孝助という草履取が、御門ごもんの男部屋に紙帳しちょうを吊って寝て見たが
慾張よくばりの婆が明日の命を知らず爪に火をともして銭を数えるように、わけもなく筆が取りたいのだ。読残した書物が読みたくてならないのだ。何の為だ。
冬日の窓 (新字新仮名) / 永井荷風(著)