“ゆとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湯桶57.1%
油灯28.6%
湯太夫14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余は遂に料理のなかばを残して喰はず。飯終りて湯桶ゆとうに塩湯を入れて出す。余は始めての会席料理なれば七十五日の長生すべしとて心覚こころおぼえのため書きつけ置く。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
妙に船脚ふなあしのあがった五百石で、大帆柱おおほばしらの帆さきととも油灯ゆとうの赤い灯がついている。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
温泉は六ヶ所ほどに湧出わきだし、量もすこぶる豊富であるが、代々湯太夫ゆとうたる、土豪本多氏の私有に属し、今におよんでいることが他の温泉と趣きを異にする。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)