“ゆうがすみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
夕霞100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生田いくたの馬場のくらうまも終ったと見えて、群集の藺笠いがさ市女笠いちめがさなどが、流れにまかす花かのように、暮れかかる夕霞ゆうがすみの道を、城下の方へなだれて帰った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
終日、生駒山を右に見つつ歩いた奈良街道は、やがて、河内平野の無数な川すじと、川にって営みしている部落部落の灯やら野の灯を、しずかな夕霞ゆうがすみの下に見出だす。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
部落部落は、かがりを焚いていた。高いところから見ると夕霞ゆうがすみが赤く虹のように地を染めていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)