“やぶれしょうじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
破障子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのわかい方は、納戸なんど破障子やぶれしょうじ半開はんびらきにして、ねえさんかぶりの横顔を見た時、かいな白くおさを投げた。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
折々勝手口の破障子やぶれしょうじから座敷の中まで吹き込んで来る風が、薄暗いつるしランプの火をば吹き消しそうにゆすると、その度々たびたび、黒い油煙ゆえんがホヤを曇らして、乱雑に置き直された家具の影が
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
寝惚声ねぼけごえして、破障子やぶれしょうじを開けたのは、頭も、顔も、そのままの小一按摩の怨念であった。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)