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やすくにじんじゃ
靖国神社の前を通る時には、心から
黙祷を捧げたが、宮城の前では二人とも自動車からおりて
遥かに最敬礼した。
靖国神社の
神殿の
前へひざまずいて、
清作さんは、
低く
頭をたれたときには、すでに
討死して
護国の
英霊となった、
戦友の
気高い
面影がありありと
眼前にうかんできて
宮永庄太郎という人で、住所は
靖国神社の近くの、ある町で、番地もハッキリわかりました。
しかし、
今日は、
故郷へ
帰ることを
申しあげに、
靖国神社へお
詣りをするのであります。
清作上等兵は、
軍服の
威儀をただして、
金色の
徽章を
胸につけ、
堂々として
宿を
出かけたのでありました。