“むらまさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
村正100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三位卿は混惑してきた脳髄のうずいをいきなり村正むらまさかなんぞの鋭利な閃刃せんじんで、スッカリとぎ抜けられたような心地がして、踏みしめている足の裏から、かすかな戦慄さえおぼえた。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この人のあだ名を俗に「村正むらまさ」と言っている。士分には相違ないが、宮方か、江戸かよくわからない。江戸風には相違ないが、さりとて、え抜きの江戸っ児でない証跡は幾つもある。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ぐとその家の主人が発狂するという村正むらまさの短刀——
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)