“みほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミホ
語句割合
見惚44.1%
三保32.4%
御大5.9%
美保5.9%
見恍5.9%
美穂2.9%
視誉2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たくみな化粧で変貌へんぼうしたX夫人を先年某料亭で見て変貌以前を知って居る私が眼前のX夫人の美に見惚みほれ乍ら麻川氏と一緒に単純に讃嘆さんたん出来なかった事
鶴は病みき (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ちょうど、いまから二千ねんばかりまえのことでありました。三保みほ松原まつばらちかくに、一人ひとりわか舟乗ふなのりがすんでいました。
羽衣物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれ大國主の神、出雲の御大みほ御前みさきにいます時に、波の穗より、天の羅摩かがみの船に乘りて、ひむしの皮を内剥うつはぎに剥ぎて衣服みけしにして、り來る神あり。
九 境港と美保みほせき
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さんとした黄金づくりのお顔のこまやかな刻み目にも、もはや古いほこりがつやをつくって沈んでみえ、筒井は両のたなごころにえてしばらく、じっと拝するがごとく見恍みほれた。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
手紡てつむぎ手織ておりの木綿が近年さかんになったことをも書き添えねばなりません。美穂みほ村の向国安むこうぐにやすで織り、隣村でつむぐというかしこい道を取り、一時は盛な成績を見せました。染めも努めて草木から得ました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
されど我が物は傘の雪をも軽しとし、人の物は正宗にも疵を索むるが傾きやすき我等の心なれば、我は我が竿を良しといひ、弟はまたおのれのを良しと云ひて、互ひに視誉みほめ手誉めを敢てす。
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)