“まつさを”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眞蒼36.8%
真蒼28.9%
真青15.8%
眞青10.5%
蒼白2.6%
真碧2.6%
蒼青2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おどろいてあと見送みおくつてゐるりよ周圍しうゐには、めしさいしるつてゐたそうが、ぞろ/\とてたかつた。道翹だうげう眞蒼まつさをかほをしてすくんでゐた。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
この時ふと、戸外そとで犬の吠える声と、門を叩く音が聞えた。ヒーヴリャは急いで駈けだして行つたが、すぐに真蒼まつさをな顔で引つ返して来た。
が夜中、厠に立てば、裏の山には月が澄んで、はたけの葱さへ一つ一つに真青まつさをだ。虫ももう鳴かぬが、それだけ凄い。首を竦めて、しはぶく時の寒さと云へばまた格別だ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
眞青まつさをな海のうへに夏のやうでもなく、秋のやうでもなく、慥かに春の日がその華かさが更に、烈しいとでも言ひたい位の正午の光を受けて、北海道通ひの蒸汽船が二艘
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
夫と妻とは、蒼白まつさをになりながら、黙々として相対してゐた。信一郎は、ポケットに入れてある時計が、何か魔の符でもあるやうに、気味悪く感ぜられ始めた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
彼の蒼白まつさをだつたおもては微弱ながら、俄に興奮の色を示したやうであつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
その下に真碧まつさをな海が波うつ。輝き返る。
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
人影がいり亂れる蒼青まつさをなプラツトフオオム
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)