“まぐそ”の漢字の書き方と例文
語句割合
馬糞100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たまには場末の色町らしい処で笠の中を覗き込んで馬糞まぐそ女郎や安芸妓げいしゃたちにムゴがられて、思わず収入みいりに有付いたり、そんな女どもの取なしで田舎大尽いなかだいじんに酒肴を御馳走され
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
道路にのこしすてられた草鞋わらじ、馬の藁沓わらぐつ、それから馬糞まぐそたぐいなぞをかき集めるものがある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
東坡巾の先生は囅然てんぜんとして笑出して、君そんなに感服ばかりしていると、今に馬糞まぐそ道傍みちばた盛上もりあがっているのまで春の景色けいしょくだなぞとめさせられるよ、とたわむれたので一同みんな哄然どっ笑声しょうせいげた。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)