“へりくだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
40.0%
24.4%
謙遜24.4%
卑下4.4%
謙下4.4%
遜下2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かく神はヨブに告げ、ヨブは自己の心に問うた。ここに彼の魂はますます砕くるのみであった。彼はへりくだるよりほかに行き道がなきに至った。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
これもこの歌だけについて見れば恋愛情調であるが、何処かへりくだってつつましく云っているところに、和え歌として此歌の価値があるのであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
年の頃は二十五六、平次と幾つも違いませんが、謙遜へりくだって、隅っこに丸く坐り、狭いあわせで膝小僧を隠している様子は、いかにも人柄らしく見えます。
幾つかの卑下へりくだつた草屋根があつた。
それにもかかわらず、後には若気わかげ過失あやまちで後悔しているといった。自分には文学的天分がないと謙下へりくだりながらもとかくに大天才と自分自身が認める文豪をさえ茶かすような語気があった。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
わたくしには、何か、男に遜下へりくだれないものがあるようです。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)