“へいぼん”の漢字の書き方と例文
語句割合
平凡100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ平凡へいぼんぶんとして、今日こんにちまできてた。聞達ぶんたつほどかれこゝろとほいものはなかつた。かれはたゞありまゝかれとして、宜道ぎだうまへつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかしその電燈でんとうひかりらされた夕刊ゆふかん紙面しめん見渡みわたしても、やはりわたくし憂鬱いううつなぐさむべく世間せけんあまりに平凡へいぼん出來事できごとばかりでつてゐた。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
何も世間をあっと言わせるような、めずらしい生活形式をいて作りだそうというのではない。形式は、むしろ平凡へいぼんなほうがいい。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)