“ひらさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
平沙100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな性質たちの悪い洲崎下の外洋を見渡して、やや左へ廻ると、それが平沙ひらさの浦になります。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
無口で朴直ぼくちょくなあの男、寝食を共にしていたあの男の行方ゆくえが、今以て不明である——女軽業のお角という女を平沙ひらさうらから救い出して、ここの生活に一点の色彩を加え出したと同時に
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
平沙ひらさの浦の方へ潮を見に行ったか、天文台の方へ、観測に行ったか、どちらへも人をせると共に、造船所の職工のおもなる者は、当所の陣屋へ来て見ますと、右のような次第で、乱入者も
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)