“ひしかわもろのぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
菱川師宣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近世浮世絵の大宗匠菱川師宣ひしかわもろのぶは、諸君のその三十五方里の間から生れました。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
雲母摺きららずりの本間の襖には、秋草をあしらった、虫取りの美人の図が描いてあり、四枚つづきの、線のたっぷりした、なよやかな筆つきであるが、みると、菱川師宣ひしかわもろのぶという、町絵師の名が書いてあった。
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
遠くは菱川師宣ひしかわもろのぶの『狂歌旅枕たびまくら』、近くは宝暦ほうれき初年西村重長にしむらしげながの『江戸土産えどみやげ』及び明和めいわに入りて鈴木春信が『続江戸土産』の梓行しこうあるに過ぎざりしが
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)