“はくおう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白鴎40.0%
伯翁20.0%
柏翁20.0%
白翁20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
池のあたりを見廻すと、折柄春風に小波が立ち、紫鴛しえん白鴎はくおうが楽しげに飛び交いしている。
そうなればかえって自分に不利だから黙っていたのだろうが、実際には役人たちは知っていたようで、心学教師の立松伯翁はくおうが、講話のときそのことに触れた。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
わしはその昔そなたと宗論をして、そなたを論破して、そなたの頭に扇子せんすをふるつたあの柏翁はくおうぢやよ。
ハビアン説法 (新字旧仮名) / 神西清(著)
中里御鳥見組頭の阿部白翁はくおうは、近年はもうお野駈のがけの供にもいて行けなかった。中風で、人と話すにも、変なしわが、顔を斜めに、絶えず横切るのである。
御鷹 (新字新仮名) / 吉川英治(著)