“のぼせぎみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逆上気味75.0%
逆上氣味25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男ばかりの電車は、少し逆上気味のぼせぎみけもののやうに風を切つて飛んだが、やつ大物だいもつまで来て一人の女を乗せる事が出来た。女といふのは、四十ちかい、四角い顔をした、愛国婦人会の幹事でもしさうな女だ。
しや事業熱はめても、失敗を取返へさう、損害をつくのはうといふ妄念まうねんさかんで、頭はほてる、血眼ちまなこになる。それでも逆上氣味のぼせぎみになツて、危い橋でも何んでもやたらと渡ツて見る………矢張やはり失敗だ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)