“のへじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
野辺地100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「烏丸さまのおむすめは、奥州街道を行けば追手がかかる。わたしはここから浜へ出て、陸中の海ぞいを、貝魚を拾いながら上総まで上る、とおっしゃって、陸奥の野辺地のへじというところで別れました」
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それから鹿角かづの郡の宮川村、または南部の野辺地のへじでも盛岡でも、アチャトデタカと啼くという人が多かった。即ち小鍋隠しのおかしな昔話も、基づくところはこの鳥の啼く声であったのである。
野辺地のへじ馬門まかどから狩場沢かりばさわへ、南部領から津軽領へ、入ってきたのが七月六日、それから青森を過ぎ内湾の岩づたいに、三廏みうまやから宇鉄うてつへ出て便船を求め、盆の魂迎えに飢饉で死んだ親姉の名を
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)