“なんな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナンナ
語句割合
96.7%
難無3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十二人の使徒の首が恐しい恰好に描き出されその上の頂には眞黒な十字架と死になんなんとしてゐるクリストの像がかゝつてゐた。
一歩誤らばアングロ・サクソン人は滅亡になんなんとして来るかも知れぬ。一歩を誤れば羅馬ローマの末路のようになるかも知れぬと思われるのである。
始業式に臨みて (新字新仮名) / 大隈重信(著)
舳櫓ともろ船子ふなこは海上鎮護ちんごの神の御声みこえに気をふるい、やにわにをば立直して、曳々えいえい声をげてしければ、船は難無なんな風波ふうはしのぎて、今は我物なり、大権現だいごんげん冥護みょうごはあるぞ、と船子ふなこはたちまち力を得て
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)