“なかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仲居77.8%
中入11.1%
中井3.7%
中居3.7%
女中3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その女は以前島の料理屋で仲居なかいをしていたんだが、その女と仲よくなったために、そのかん島におれない事情ができて
石ころ路 (新字新仮名) / 田畑修一郎(著)
中入なかいりが済むと、もう一度いつもの芸当をごらんに入れるか、いやだ、いやだ。からだが悪いとでもいって、おわかのように二、三日休んでやろうかしら」
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
近ごろ中井なかい博士の「東亜植物」を見ていろいろ興味を感じたことの中でも特におもしろいと思ったことは、日本各地の植物界に
日本人の自然観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そのほか振袖ふりそでのわかい腰元三人、それから中居なかい、茶の間、御物おもの縫いの女、それから下働きのおさんどん二人、お小姓二人、小坊主こぼうず一人、あんま取の座頭一人、御酒の相手に歌うたいの伝右衛門でんえもん
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「いいえ、あすこの、女中なかいさんが、鹿落の温泉でなくなったんです。お藻代もよさんという、しとやかな、優しい人でした。……おじさん、その白い、細いのは、そのお藻代さんの手なんですよ。」
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)