“とびいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳶色94.0%
褐色6.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
印度人には違いないのだが、非常に薄く鳶色とびいろいて、その上へほの白くあおみを掛けたとでも形容したら言い表わせるのだろうか。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
しばらくフヰンランドへ行っていられて、馴鹿トナカイそりの話などして呉れました。長身で整った身体に鳶色とびいろのジャンパーを着ていました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
しかるに今主人の彩色を見ると、黄でもなければ黒でもない、灰色でもなければ褐色とびいろでもない、さればとてこれらを交ぜた色でもない。ただ一種の色であるというよりほかに評し方のない色である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また風の日、褐色とびいろの手で、町を叩きふせる屋外の砂埃り
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)