“とざし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
27.3%
27.3%
27.3%
戸鎖18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
らいてうの感想集『円窓より』は改訂して『とざしある窓にて』として初めて発売された。
婦人と文学 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
今はみやこにのぼりて尋ねまゐらせんと思ひしかど、丈夫ますらをさへゆるさざる関のとざしを、いかで女の越ゆべき道もあらじと、軒端の一〇六松にかひなき宿に、きつね鵂鶹ふくろふを友として今日までは過しぬ。
たちまちにとざしとびら
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
料理店の、あの亭主は、心やさしいもので、起居たちいにいたわりつ、慰めつ、で、これも注意はしたらしいが、深更のしかも夏の戸鎖とざし浅ければ、伊達巻だてまき跣足はだしで忍んで出るすきは多かった。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)