“とうもろこし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玉蜀黍87.1%
唐蜀黍9.4%
唐黍3.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玉蜀黍とうもろこしの毛をつかねて結ったようなる島田を大童おおわらわに振り乱し、ごろりと横にしたる十七八の娘、色白の下豊しもぶくれといえばかあいげなれど
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
唐蜀黍とうもろこしの毛をすこし植えたように、鼻の下にうすひげが生えている、尺八を持っているから虚無僧と人も見ようが、うす汚い着物に、一腰ひとこしの太刀を帯び、乞食か侍か
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
畠の中の茄子なす唐黍とうもろこし、南瓜の実にとり包まれた別家の主婦は、そう云ってかがみ込んだ。背中に射した日光が秋の色で、浮雲がゆるく沼の上に流れている。一日一日と頭を垂れていく稲の穂。