“ちんつう”の漢字の書き方と例文
語句割合
沈痛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
静かな空気の中を、えぐるような沈黙の数秒が流れたあと、朝倉先生の言葉が沈痛ちんつうにつづけられた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
前掲ぜんけいの老芸人の話では春琴の三味線を蔭で聞いていると音締ねじめえていて男が弾いているように思えた音色も単に美しいのみではなくて変化に富み時には沈痛ちんつうな深みのある音を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
沈痛ちんつう調子てうしう云ツて、友は其のはゞのあるかたそびやかした。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)