“音締”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねじめ57.1%
ねじ42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帯の間からばちを取り出して音締ねじめにかかる、ヒラヒラと撥を扱って音締をして調子を調べる手捌てさばきがまた慣れたものであります。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
長唄ながうたの何か一くさりを弾いてお聴かせになったのでしょう。後でお医者の方たちはお兄様のお話を喜び、お姉え様の長唄を聴いた者は、その音締ねじめに感じ入ったのでした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
他に客もないかして、三味線の音締ねじめも聞こえない。銀の鈴でも振るような、涼しい河鹿かじかの声ばかりが、どこからともなく聞こえて来た。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
始まる時に何等の合図もなく、三曲のうちの何れかの一方が音締ねじめをすると、期せずして他の二人が、それぞれの楽器を取り上げるのであります。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)