“ちりばめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
鏤入50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昼を短かしとする文明の民の夜会には、あらわなる肌にちりばめたる宝石がひとり幅をかす。金剛石ダイアモンドは人の心を奪うがゆえに人の心よりも高価である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
死んだ過去のうちに静かにちりばめられて、動くかとは掛念けねんしながらも、まず大丈夫だろうと、その日、その日に立ち退いては、顧みるパノラマの長く連なるだけで、一点も動かぬに胸をでていた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
指環や金釦などを初め衣服の粧飾品や、文房具の様な物や、孰れも金製又は銀製にて、今の世には求めて得られぬ高貴の珠玉を鏤入ちりばめて有るので
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)