“ちよりつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
佇立100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風静かに気沈み万籟ばんらい黙寂たるの時に、急卒一響、神装をらして眼前めのまへ亢立かうりつするは蓮仙なり、何の促すところなく、何の襲ふところなく、悠然泥上に佇立ちよりつする花蕾の
心機妙変を論ず (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
われは佇立ちよりつ時を移しつ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
われつて英人なる宣教師某と相携へて花を艶陽の中ばに観る。わが花を賞するの心はわが時を惜む情より多かりければ、花王樹下に佇立ちよりつする事やゝしばらくせり。某即ち怪んで曰く、何事の面白きぞ。
漫言一則 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)