“ちよつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チヨツキ
語句割合
直衣33.3%
胴衣33.3%
襯衣33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小川家の離室はなれには、画家の吉野と信吾とが相対してゐる。吉野は三十分許り前に盛岡から帰つて来た所で、上衣を脱ぎ、白綾の夏直衣ちよつきの、そのボタンまではづして、胡坐あぐらをかいた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
男はシャツのわきの裂けたるも知らで胴衣ちよつきばかりになれるあり、羽織を脱ぎて帯の解けたる尻を突出すもあり、十の指をばよつまで紙にてひたるもあり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
小川家の離室はなれには、畫家の吉野と信吾とが相對してゐる。吉野は三十分許り前に盛岡から歸つて來た所で、上衣を脱ぎ、白綾の夏襯衣ちよつきの、その鈕まではづして、胡座あぐらをかいた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)