“ちゅうとん”の漢字の書き方と例文
語句割合
駐屯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方、祝家荘しゅくかそうの入口に駐屯ちゅうとんしていた梁山泊軍七千の上も、暮天ぼてんようやくくらく、地には刀鎗とうそうの林を植えならべ、星は殺気に白くがれていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの難行軍をつづけてサンホセに入ったとき、南口付近はマニラから逃げて来た海軍部隊が駐屯ちゅうとんしていた。宇治は高熱のため当番兵のはからいで一軒の民屋に寝た。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
聯隊が駐屯ちゅうとんしている町も、病院がある丘も、後方の山にさえぎられて見えなかった。山の頂上を暫らく行くと、又、次の谷間へ下るようになっていた。谷間には沼があった。
雪のシベリア (新字新仮名) / 黒島伝治(著)