“だんだら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
段々57.1%
段垂14.3%
段染14.3%
襞々14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紅白段々だんだら洋傘こうもりは、小さくまりのようになって、人のかしら入交いれまぜに、空へ突きながらくかと見えて、一条道ひとすじみちのそこまでは一軒の苫屋とまやもない、彼方かなた大崩壊の腰を、点々ぽつぽつ
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その大門から砥石といしのような広い段垂だんだらの道を登り形に行くこと二丁余り、その道の左側には兵営もありまた小さな練兵場もありまた右には競馬場があります。登り詰めた道の正面に内殿の接客室がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
几帳きちやうとも、垂幕さげまくともひたいのに、うではない、萌黄もえぎあを段染だんだらつた綸子りんずなんぞ、唐繪からゑ浮模樣うきもやう織込おりこんだのが窓帷カアテンつた工合ぐあひに、格天井がうてんじやうからゆかいておほうてある。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その黄色い皮膚、薄汚い襞々だんだらは、まるで因果絵についた、折れ目のように薄気味悪く、フローラは全身の分泌物を絞り抜かれたような思いだった。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)