“だうもく”の漢字の書き方と例文
語句割合
瞠目100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然れども僕は先生の言を少しも解することあたはざりし故、唯かみなりに打たれたるおしの如く瞠目だうもくして先生の顔を見守り居たり。先生もまた僕の容子ようすに多少の疑惑を感ぜられしなるべし。
その頃の赤門生活 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かう言ふ先生に瞠目だうもくするものは必しも僕一人には限らないであらう。
これは水上滝太郎みなかみたきたらう君の「友はえらぶべし」の中の一節である。僕はこの一節を読んだ時に少しも掛値かけねなしに瞠目だうもくした。水上君の小説は必ずしも天下の女性の読者を随喜ずゐきせしめるのに足るものではない。
変遷その他 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)