“だいごてってい”の漢字の書き方と例文
語句割合
大悟徹底100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大悟徹底だいごてっていと花前とはゆうとのである。花前は大悟徹底だいごてっていかたちであってこころではなかった。主人しゅじんはようやく結論けつろんをえたのであった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
聞くところによればかつてその管長であったある僧侶は近代まれに見る高僧であったそうである。恐らく彼はその坐禅工夫によって大悟徹底だいごてっていした人であろう。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
大いにあったのさ。宗教も要するに大同小異——唐物屋は軒並にあっても問屋は共通だと先ず大悟徹底だいごてっていしたんだね。して見れば初めから多少聞き覚えのある基督教が一番手っ取り早いという次第わけで洗礼を
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
明るいところにまないごとく、花前のような生活には虚偽きょぎ罪悪ざいあくなどいうものの宿やどりようがない。大悟徹底だいごてっていというのがそれか。絶対的ぜったいてき安心あんしんというのがそれか。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
花前と大悟徹底だいごてっていとは、裏表うらおもてであるが、自分と大悟徹底とは千葉と東京とのであるように思われた。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)