“たまつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
球撞42.9%
堪忍14.3%
弾継14.3%
玉突14.3%
球突14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あのなあ、ちよつと三十分ほど、球撞たまつきに行かしてくれへんか。」
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
おや兄弟きやうだいもないぼくには、こんなばんすこぶ感心かんしんしないので、おまけに下宿住げしゆくずまひ所謂いはゆる半夜燈前十年事、一時和雨到心頭といふ一けんだから堪忍たまつたものでない
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
弾継たまつぎの早さから見て、一小隊も伏せてあるのかと思うと、撃手は、一名らしい。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宿は鎌倉でも辺鄙へんぴな方角にあった。玉突たまつきだのアイスクリームだのというハイカラなものには長いなわてを一つ越さなければ手が届かなかった。車で行っても二十銭は取られた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
酒場で悪漢が密談している間に、隣室で球突たまつきのゲームをとる声と球の音が聞こえている。
耳と目 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)