“たまじゃくし”の漢字の書き方と例文
語句割合
玉杓子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「えっ、お玉杓子たまじゃくしが何を云うんだい。私という女ながらも大親分に、じかに口が利けるもんか。黙って引込んでいやあがれ」と、お鉄は突如いきなり小虎を突飛ばした。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
かびが生えてどろどろになった液の底に蠅が無数に沈んでいるインキ壺へペンを突っこんで、まるで楽符のお玉杓子たまじゃくしそっくりの文字をならべながら手紙を書きにかかった。
と思いながらも、私自身、ついその気味の悪い唄を口吟くちずさんでいた。成る程、その楽譜に踊るお玉杓子たまじゃくしのカーヴは正弦波サインカーヴとなって、体温表カルテのカーヴと甚しい近似形をなしていた。