“そでがき”の漢字の書き方と例文
語句割合
袖垣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二七不動に近き路地裏に西京汁粉さいきょうしるこ行燈あんどうかけて、はぎ袖垣そでがき石燈籠いしどうろう置きたる店口ちよつと風雅に見せたる家ありけり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
不意に庭の方でくつの音がして、はぎ袖垣そでがきの向うから、派手な茄子紺なすこんの両前の背広を着て、金縁の濃い色眼鏡を掛けて
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
袖垣そでがき辛夷こぶしを添わせて、松苔まつごけ葉蘭はらんの影に畳む上に、切り立ての手拭てぬぐいが春風にらつくような所に住んで見たい。——藤尾はあの家を貰うとか聞いた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)