“そしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
訴訟43.8%
粗鬆25.0%
祖承6.3%
組昇6.3%
蘇小6.3%
蘇頌6.3%
鼠将6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その父の歿後どこかから妾腹しょうふくの子と名乗る女が出て来て、一時は面倒な訴訟そしょう沙汰にさえなった事があると云う事——そう云ういろいろな消息に通じている俊助は
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
南宗を脱せんとせしは南宗の粗鬆そしょうなる筆法、狭隘きょうあいなる規模がよく自己の美想を現わすを得ざりしがためならん。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
あわせて彼は、父織田信秀の、皇室中心の祖承そしょうをもまっとうしたものといえよう。まぎれなく、忠誠と臣道において、織田父子も、二代をかけた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柳吉は近くの下寺町の竹本組昇そしょうに月謝五円で弟子入でしいりし二ツ井戸の天牛書店で稽古本の古いのをあさって、毎日ぶらりと出掛けた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
水を渡ってくる秋風も薄ら寒い。型のごとくに蘇小そしょう小のふん岳王がくおう、それからそれへと見物ながらに参詣して、かの楼外楼の下に画舫をつないだ頃には、空はいよいよくもって来た。
女侠伝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
サワアザミに右のようにかつて我が本草学者があてている鶏項草ケイコウソウは宋の蘇頌そしょうの著わした『図経本草ずきょうほんぞう』から出た薊の一名であるが、これは単にその文字の意味からサワアザミにあてたもので
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
鼠将そしょう玄徳のあわを喰って、共に国をぬすむ醜類しゅうるい、いずこへ行くか。夏侯惇これにあり、首をおいてゆけ」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)